中国オフショア開発
オンラインブリッジSEの時代へ
そもそもオフショア開発のメリットは
他にもいろいろご不安になられているので、質問の内容は企業様、及び担当者様によって様々ありますが、海外と接点のない企業様であれば当然のことでしょう。オフショア開発と言っても日本企業が窓口になるパターンが多いですから商取引上、業務委託契約も含めて日本のビジネス慣習に準拠しているケースがほどんどです。日本企業の子会社又は現地法人が下請けとなって作業をしますので、オフショアを受ける企業によって様々なリスク対策への取り組みがなされていますので、そこを事前にチェックすることの方が重要だと思います。国のリスクよりも委託先企業、オフショア開発企業の姿勢によって左右されることの方が多いと思います。そのような意味でオフショア企業を選択する場合のチェックポイントをお伝えしますと
以上のような事前質問とチェックをすることによって対応企業の具体的な姿勢が見えてきますが、数百人規模の技術者リストを提示されるよりは、実際に担当するリーダーのコミュニケーション能力と担当するプログラマーの技術力をしっかり交流して見極めることが重要です。また、海外を利用することははっきり申し上げますが、リスクはゼロではありません。リスクは対策してコントロールするものです。これはお伝えする前のビジネスの鉄則ですので、発注側の企業と受託企業の経営側でしっかり協議して、リスク対策を講じた契約書、並びに将来持続可能なのパートナーとしての交流を深めていく事が重要だと考えます。
いかがでしたでしょうか?ここまではオフショア開発の基本的事項を述べて参りましたが、コロナ禍においてオンライン開発、在宅開発が当たり前のようになっている日本のソフトウエア業界ですが、海外オフショア開発においてもいきなりオンライン開発が盛んになってきております。ここから先は、そのような中での中国オフショア開発においての過去から現在そして将来への移り変わりを述べたいと思います。
日本人でも難易度が高いと思われる作業も対応可能、大量かつ短納期な開発作業も対応可能、仕様書が無くても開発可能、高い日本 語能力と英語力を発揮してアジャイルル開発可能。それによってビジネスモデルを共有しながら同じチームメンバーとして認めれば 、製品企画化やサービスに対して高いポテンシャルと向上意識を発揮します。
オフショア大国としてインドも人気です。人気の理由は優秀な人材が多いということと単価が安いというメリットがあることです。英語が堪能な日本人であればインドを選択しているケースが多いです。デメリットとしては日本人は英語が苦手という面があり、日本語でコミュニケーションを行いたい場合は中国にオフショア拠点を設立していました。前述させて頂きましたように現在世界的なインフラによりオフショア開発の構図は変化するものと考えられます。それと同時にオフショア開発そのものの目的であるコストダウンという側面は一過性の要素になっていくでしょう。グローバル展開している大手企業でも急速な世界経済の変化に合わせる事が困難な事情があり、ましてや中小企業にとって海外との提携はハードルが高すぎると推測されます。現在オフショア開発で人気の国と言えばベトナム、フィリピン、バングラディッシュですが、ベトナムは多くの日本企業も進出して、国の成長も著しく人件費の高騰もしており、10年前の単価の倍近くになっているのが現状です。国策として素晴らしい発展を遂げていることはとても素晴らしいと考えますが、一方でベトナムが高くなったからと言って、更にコストダウンを目指して、他の国にシフトしてくことは得策なのでしょうか?現地人と切磋琢磨して作り上げてきた技術やお互いの国の違いによる習慣認識などは、長い年月をかけて構築した海外事業の運営ノウハウです。国が違えば習慣も力量も経済状況も変わるわけですから、リセットして他の国で一からビルドしなおすよりも、蓄積されたノウハウを更に磨きをかけて、より高い技術を、より効率化を、よりパートナーシップを高めていくべきだと思います。変化の激しい時代だからこそ、人間同士の信頼関係を重視して、お互いを尊重しあえるソフトウエア開発パートナーとして推進していく事が重要だと考えます。
前述したようにIT大国でありIT先進国である中国では最も実績の多い事例はアプリ開発、Webシステムです。そしてロボット分野における組み込み系開発、IOT、ai、データ解析、とくにデータサイエンス分野で活躍するスペシャリストが多いことも特徴です。また開発言語においても多くの中国人技術者はマルチ言語対応であり、私はjavaしか経験がありませんなどという技術者は当社にはいません。日本と同じようにマイクロソフト系.net、C#、最近流行しているNodeJs、フレームワークもLaravel、Vuejs、等も自立して調査して習得していくタイプの技術者が多いことも特徴です。アプリ開発においてはクロスプラットフォーム開発が主流になり、ネイティブ系よりは簡易的に早く仕上げてビジネススピードを一刻も早く軌道にのせる開発手法が流行っています。従来通りのObjective-CやSwift、Javaでゴリゴリメーカー別に作り上げていく技術者も多いですが、現在の中国ではアプリよりもビジネススピードを重視する傾向と大手プラットフォーマーの上で開発する簡易アプリ開発も流行しています。業務的な側面で金融系はブロックチェーンの技術が盛んに使われていますので、ブロックチェーンの技術者も多いことも特徴です。日本企業の方から、日本の業務は難しいから中国人には理解できないだろうと言われ、業務システム開発に難色を示す方がいらっしゃいますが、まったく関係ありません。辛口で言わせていただきますので、そのような発言をされる方は井の中の蛙でしょう。口が裂けていもお客様なのでそんなことは言いませんけどね。実際にJ&Cでも業務理解の方法には業務フローを把握する方法以外に既存システムのソース解析から業務仕様書を逆起こしした経験もあります。中国にも同じような複雑な業務は山ほどありますから全く問題はありません。日本の税金業務、国民健康保険業務、銀行系開発、生産管理、販売管理、在庫管理、人事管理、給与計算、その他複雑な業務も対応してまいりました。それよりも業務を理解しながらビジネスロジックも理解することができる技術者が多いことがこの国の特徴だと思います。そのような意味では企業単位で内製化していく動きも活発に行われており、ビジネス成長とITが両輪となっていると言えるでしょう。また大量な技術者リソースが存在していますので、ピラミッド型にチーム編成をして一括マイグレーション作業を短納期で納品することも可能だと言えますし、なんといっても日本向けオフショア開発の歴史が40年近くもありますので、日本のビジネス習慣を熟知したベテラン技術者が世界中で一番多い国は中国だと言えます。あまり書きすぎると誤解されますが、日本にも優秀な技術者がたくさんいますし、小生の周りの日本人技術者にはいつも助けてもらっております。しかしながら日本では法的規制などの影響と減少したビジネス投資により、新しい技術へ挑戦する機会が少なくなっていると考えられます。そのような環境と比べて、経済成長を続けている中国には良い製品を作ればビジネス拡大ができるチャンスがたくさん存在していますので、技術者のモチベーションや意識は情熱を感じられることもあります。そのような技術者とスクラム的なチームを編成してビジネスモデルを共有しながら製品開発をしていく事、これができる人材が豊富に存在していること最大の特徴だと言えます。
いかがでしたでしょうか?諸外国、特にアジア圏には多くのオフショア開発を行うシステム会社が存在していますが、昨今では日本のIT企業の6割が何らかの形で海外オフショア開発をしたことがあると回答しています。そのような意味では日本企業の海外に対してのリスクはあらかじめ想定して海外オフショア会社と繋がるケースは当たり前となり、実績も多くなってきていると言えます。安定した雇用と経済成長を成し遂げ、日本と同じような文化と習慣があり隣国として距離も近い中国オフショア事業は大きく変わろうとしておりますが、今まで述べたことでご理解いただけたようにIT技術者のリソースではアジア最大、優秀な向上心のある技術者が多いのもアジア最大だと考えております。J&Cは中国で10年、ラボ型オフショア開発など様々な開発実績がありますので是非ご相談下さい。